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歯周病について
- kobamami0716
- 2016年7月29日
- 読了時間: 2分
[糖尿病の患者さんは歯周病治療を並行して行うとよい]と、よく耳にするようになりました。
腫れた歯茎から侵入した歯周病菌は、体の免疫機能によって死滅します。しかし、歯周病菌の死骸が内毒素となり、本来体の血糖値を正常に保つために働くインスリンの働きを邪魔してしまうのです。そのため糖尿病の患者さんに歯周病は大敵なのです。
ところで、糖尿病以外にも歯周病は体に悪いということをご存知ですか。
誤嚥性肺炎は誤嚥で肺に入った歯周病菌が原因であるということがわかっています。
また心血管、脳血管障害などは、歯周病原因菌の刺激により動脈硬化を誘導する物質が作られ、血管内にプラーク(粥状の脂肪性沈着物)ができ、血液の通り道が細くなり誘発されます。
またプラークが剥がれて血の塊が出来ると、その場で血管が詰まったり血管の細いところで詰まります。これが脳梗塞をおこします。
また出産をお考えの方も早産、低体重児出産などの要因にもなります。
歯周病を予防することが生活習慣病を予防することになります。
自分でできることは毎日のブラッシングによる歯の表面に付いたプラークの除去です。
正しい歯ブラシの仕方がわからなかったら、かかりつけの歯医者さんに尋ねましょう。
しかしブラッシングですべてのプラークを落としきることは難しく、ブラシの当たりにくいところは歯石ができます。歯石は日々の歯ブラシで落とすことはできません。
半年に一度、歯と歯茎の検診を行い、歯石を取り除いて歯周病のない健康な体を作りましょう。