歯を失う原因の1位は?
どんな原因で歯を失うことが多いかご存知ですか?
2005年の歯科医に聞いた抜歯原因調査ではこのような結果が出ました。
1位は歯槽膿漏です。
2位はむし歯です。
3位以降は事故で歯が欠けたり、親知らずを抜いたりしたことによるによる欠損です。
むし歯は幼少期からご家庭で、幼稚園で、学校でと、歯を磨きましょうと指導されますし、実際歯が痛くなって歯医者さんで治療される経験のある方もあるでしょう。
年齢が上がるとともに、それまでむし歯の経験をされない方でも、いや、むしろむし歯の経験がない人ほど歯槽膿漏で歯を抜く結果を招く人、歯科医から見て少なくないのです。
むし歯の体験がある方は、むし歯にならないように歯を磨きます。
それが結果的に口の中の細菌も減らし、ご自身の口に関心を寄せる結果にもつながります。また、歯磨きによる歯茎のマッサージ効果も期待できます。
歯をたいして磨かないのにむし歯にならない方がいらっしゃいます。幼少期にむし歯の原因菌を持たなかった方々です。その場合、むし歯の経験者よりもお口への関心が下がります。歯磨きに時間をかける大切さを、身を持って知る機会がなかったからです。
歯科医院にかかる習慣も、ないかもしれません。
歯磨きを念入りにする習慣がない方の場合、加齢にともない体力が落ち、免疫力が下がってくるころに、お口の中で残された歯周病菌は爆発的に増加します。
歯周病菌は容赦なく、免疫の下がった歯茎で増殖し、歯茎は腫れて、その後痩せて下がり、骨を溶かしていきます。健康そうに見える歯が揺れ始め、結果抜歯することになってしまうのです。
「子供の頃からむし歯もなくて、歯医者にかかったこともなかったのに、50歳を過ぎたころから急に歯が悪くなった。」
こういった声は少なくありません。
どうぞ、毎日の歯磨きをはじめ、定期的に歯科医院にかかり検診を受けましょう。
ご自身のお口の健康に気を付けていきましょう。