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歯と認知症
- kobamami0716
- 2016年10月15日
- 読了時間: 2分

元気で自立した老後を送りたいものです。
今日は歯と認知症の関係についてお話します。
右の図は咀嚼能力と認知症発症までの日数との関係を示したグラフです。
神奈川歯科大学の研究結果で、歯の数が20本以上ある人と比べ、歯が無く、入れ歯も入れていない人の認知症リスクは1.9倍とわかりました。良く噛んで食べることができる人と、あまり噛めない人の認知症リスクは、1.5倍だそうです。
残っている歯が少ないほど、記憶や学習能力に関わる海馬や、意志や思考の機能を司る前頭葉の容積などが少なくなっていた事がわかりました。この結果から、歯が無くなると、脳が刺激されなくなり、脳の働きに影響を与えてしまうという事が判明したのです。ですから、自分の歯を大切に保ち、毎日正しく噛んで脳に刺激を送りましょう。
では、歯が抜けてしまった人は健康が保たれないのでしょうか?
大丈夫です。安心してください。
自分の口に合った入れ歯を入れ、毎食使っていたら、自分の歯で噛むのと同じ効果があるとわかっています。
入れ歯も作ってから時がたつと、歯の内部の形も変わってきます。入れ歯がすり減ってくることもあります。認知症の患者さんの入れ歯がみな合っていなかったということもあるようです。
自分の口に合った入れ歯を作り、毎日使っておいしく食べ、健康な体を維持していきましょう。