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歯科で出される薬について

  • kobamami0716
  • 2017年3月1日
  • 読了時間: 2分

今日は歯科で出される薬についてのお話をします。

私が治療で出す薬の多くは化膿止めの抗生剤、または痛み止めです。

痛み止めにおいては抜歯の後など、麻酔が切れた後に痛みがひどかったらお飲みください、と言ってお出ししています。

今日お話しするのは「抗生剤」についてです。

病院で出される抗生剤も、出す先生によって考え方が違います。

風邪をひいたときなどにも抗生剤が出されることがあります。

ばい菌に体の免疫力がが負けて、リンパ腺などが腫れ、膿がたまった時などは抗生剤を出される事でしょう。

以前は風邪と言えば抗生剤を簡単に出す時代もありましたね。

今は、抗生剤に対する耐性菌が生じてしまうのを防ぐ意味でも、必要な時だけに抗生剤を処方するよう厚生労働省から指導されています。

さて、歯科医院で抗生剤が出される理由です。

歯を抜いたとき、または歯茎がひどく腫れていて、その治療にあたったときに歯科では抗生剤を出すことがあります。

上記の画像をご覧ください。歯には神経管と血管が通っています。歯茎も細い血管が多く通っています。

歯の治療をした際、ばい菌がその血管を通って体中に回ってしまうことがあることをご存知ですか。

体に入ったばい菌が心臓の弁にくっつき、心臓がうまく機能しなくなる病気を、感染性心内膜炎といいます。このためにできた血の塊が脳に飛ぶと血栓となり、これが脳梗塞を起こす原因となります。

こういった病気を防ぐため、歯科では抗生剤を出すことがあるのです。

もちろん、ぐらぐらしていた歯がゆすっただけで簡単に抜けてしまった時など、必要がないと判断すれば抗生剤を出しません。

しかし、歯医者さんが抗生剤を出す場合は、お話ししたような危険を避けるために処方しています。自己判断で勝手に飲まないと危険であることを知っておいてください。

それでもどうしても飲みたくないと歯医者さんに相談してみてください。


 
 
 
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